総括
いかがでしたか?
ゲームブック衰退の理由は分かりませんでした。
世の中では諸説飛び交っていますが、本稿はそもそもテーマ違いのため特に何も言っていません。
最後に、本稿を記載するにあたって参照したウォーロック文献を羅列しておきます。
参考文献
- S・ジャクソン、I・リビングストン、日本語版監修 安田均、『ウォーロック 第4号』(社会思想社、1987年)、4-14頁。
- S・ジャクソン、I・リビングストン、監修 安田均、『ウォーロック VOL.16』(社会思想社、1988年)、6-23頁。
- 監修 安田均、『ウォーロック VOL.29』(社会思想社、1989年)、10-31頁。
- 監修 安田均、『ウォーロック VOL.40』(社会思想社、1990年)、8-23頁。
- (監修者記載なし)『ウォーロック VOL.51』(社会思想社、1991年)、2-15頁。
なんちゃって。
本稿の裏目的は、非ゲームブッカーと一緒に、ブーム当時の空気感を想像することであった。
そういった面から総括してみる。
そもそもブームの沈静化って、ゲームブック分野に限らず、あまり直視したことがないような気がする。
数字をどう纏めるべきなのかも、はじめは手探りであった。
「基本データ」のテーマは「仕事した感」。
一般的な基本統計量を出してみたものの平均値や中央値が無意味だったという驚きがありつつ、作品数の推移から、まず1987年に目星をつけることができた。
「出版作品数ごとの出版社数」のテーマは「撤退」。
ここでは、87年以降は見れば見るほど疑いなく勢いが落ちていっていること、そして90年の「終わった感」が、多少なりとも共有できたのであれば幸いである。
「89年になってちょろっと出した出版社」のパートは割と横道だったが、なんとなく名前を知っている会社がピックアップされて面白かったので、1つ1つ見てみた。
「出版作品数上位、占有率、上位のその後」のテーマは「盛り下がり」。
冊数だけなく、占有率や、勢いのあった企業のその後といった面からも、業界全体としての「盛り上がり」はなくなっていたことが分かった。
ここでやっと分析っぽいことが言えて、少しホッとした。
「1986-1990で連続出版を継続した出版社と、その出版傾向」は、ここまで読んでくれた方へのおまけパートである。
「メジャーな出版社にはこういうのがあったのか」と、少しでも名前を覚えてもらえたら嬉しい。
個人的にも、積読していた作品を整理するいい機会ではあった。
特に、ネバーランド読んでいないは猛反省。
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