本稿からしばらくの間、「ゲームブックの歴史を追う」と銘打ち、テーマに沿って投稿をしていこうと思う。
黎明期の作品、ブーム期の作品、衰退期の作品と分ける。
それらの中から、歴史を語るにちょうど良い作品をピックアップして、プレイした感想を述べていく。
そのほか、ゲームブック雑誌等から、「ゲームブックの歴史」を評した記事群も紹介していく所存。
本稿は今後、連載の目次として順次拡張していく。
個々の記事としては、これまで通りの感想録となる。
全体として、時代の流れを感じて頂ける内容になればよいのだが、正直どうだろう。
ゲームブックのブームって1、2年だから、「流れ」ってほどになるのかどうか。
いささか不安である。
この企画を立てた目的は、未経験者だけでなく非ゲームブッカー(遊ぶつもりのない人)にも読めるものを提供すること。
それならば、記事にも何かそれらしいコンセプトを定めるべき、という発想に至ったわけである。
本音を言うと、ゲームブックの歴史を体系的に語りたかったのだが、手を付けたもののチロチロと小便のようなものしか書けず、自分のゲームブック歴がまだまだ足りていないと痛感した次第。
なにせ自分はブーム期に生まれていなかったような身であるから、80年代の空気感というのを知らない。
知らない立場から、あくまで勉強させていただくというスタイルが、若造にはふさわしいんじゃないか。
それから、そもそもゲームブックって何ぞ?
という方も中にはいるだろう。
そんな方は、↓の記事もどうぞ。
AIにゲームブックを生成させてみた
目次の建設予定地
黎明期のゲームブック
デマ(1973年 筒井康隆 / 早川書房)ほか
ブームより10年も前に出版された、ゲームブックの祖先(と言えなくもない気もするがやっぱり違う)な小説。
併せて「不思議の国のアリス」と「ガラスの鍵」の2作を紹介。
言わずと知れた普通の小説である。
念を押すが、ゲームブックではない。
資料編
ゲームブックのブームって、いつまでだったの?(データから見る)
ブーム期唯一のゲームブック専門誌「ウォーロック」。
当時の空気を窺い知ることのできる、貴重な資料である。
ここで毎年行われていた1年間の総括企画「ゲームの殿堂スペシャル」から、ゲームブックブームはいつまでだったのかを考察してみた。