ゲームブック、特に海外産の文章は、叙情性が皆無だ。
ドライな文章が僕のツボで、大人になってからも、読み返すほどに、自分の好みだと感じる次第である。
そこが良いよね。ってことを
書けたらいいな。
ワニ縛りで。
ワニは、ゲームブック界の、準々レギュラー的な立ち位置である。
実在する動物の割にはよく出てくる。
そうでありながら、ストーリーの展開や、主人公の目的とは、一切絡まない。
まさに冒険世界の花鳥風月。
世界が生きていることの証でしかないのである。
というわけで本稿は、テーマ付きで贈る読書記録。
題して、「VSワニ」。
本稿では、ワニとの戦闘があるゲームブックのみを、6作品紹介する。
ミステリブログであれば叙述トリック特集をやったりしているその傍で、いったい何をやっているのか。
読書記録という建て付けゆえ、たいした主張もない記事なのはご容赦いただきたい。
ワニ戦同士を比べる中から、ゲームブックの文章の良さを各々でやんわりと感じ取っていただければ結構である。
なお、本文中において、ストーリーに関する説明は、永久にこれを放棄する。
あらすじは、各作品紹介の後ろ、シート下部に別途記載する。リンクで飛べるようにしておくから、興味ある方のみ、押下されたい。
あらすじからも同様にリンク押下で本文へと戻れる。
最終シートは総括「たいした主張もないまとめ」。
末尾にて付録として、「ワニ描写の良さ」「作品としてのおすすめ度」、それぞれの観点でランク付けする。
目次
- トカゲ王の島
(1985年 I・リビングストン / 社会思想社)
ワニ評「空想生態系に生きるワニ」 - 火吹山の魔法使い
(1984年 S・ジャクソン、I・リビングストン / 社会思想社)
ワニ評「生者必滅のワニ」 - ルパン三世 さらば愛しきハリウッド
(1985年 吉岡平 / 双葉社)
ワニ評「物理世界のワニ」 - ルパン三世 灼熱の監獄島
(1987年 大出光貴 / 双葉社)
ワニ評「図鑑で読んだワニ」 - 仮面の破壊者
(1987年 R・ウォーターフィールド / 社会思想社)
ワニ評「ファンタジー世界のワニ」 - ミイラの呪い
(1995年 Jonathan Green / Puffin Books)
ワニ評「人類に振り回されるワニ」 - たいした主張もないまとめ
- 付録(1)「ワニ描写の良さ」ランキング
- 付録(2)「作品としてのおすすめ度」ランキング
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